「リニューアルが必要なホームページのポイントとは」前編

 こんにちは。

 大阪事業承継パートナーズ コンサルタントの岡本です。

 

 前回、企業DX化の第一歩としてホームページの活用を考えてみましょう、とお話しさせて頂き、ホームページ制作におけるアプローチを記事にさせて頂きました。

 そこで本日は、既存のホームページの見直し、リニューアルする際に気をつけたい点をお話していこうと思っております。

 

 本来、ホームページの改善やリニューアルにおいては、Googleアナリティクス等で分析し、問題点を洗い出し、解決していく形がBESTではありますが、今回はITがよく分からない方でもできるよう、「パッとみてわかる!」「誰でもわかる!」を中心に記事にしていこうと思っています。

 

 では、よろしくお願いします。

 

 

 パッとみてわかる、「リニューアルが必要なホームページの改善点」は以下の10項目です。

 ①から③については、ホームページを活用されている企業では、ほぼ対応済みかと思われますが、長らくホームページを更新してないな、という企業の方は是非チェックしてみて下さい。

 

「リニューアルが必要なホームページの改善点」10項目

①SSL対応になっているか

②レスポンシブ対応になっているか

③サイトスピード

④グローバルナビゲーション(グローバルナビ)について

⑤サイト更新

⑥CTAボタン

⑦EFOについて

⑧リンクについて

⑨サイト装飾について

⑩アイコン・画像・文字について

 

①SSL対応になっているか

SSL(Secure Sockets Layer)とはインターネット上の通信を暗号化する技術です。

 ホームページをSSL対応にするということは、そのサイトが暗号化され、保護されており安全なサイトということになります。

 SSL対応になってない場合はURLの窓に「安全ではないサイトです」と警告が現れます。インターネット上のデータ通信は、第三者によって傍受・改ざんされる危険性があるからです。

 お問い合わせやショッピングカートの個人入力ページだけでなく、全てのページでSSL対応になっていることが大切です。

 SSLを導入するとサイトのURLが「http」から「https」に変更されます。

 SSL対応になっていない場合には、自身で調べながら設定することも可能ですが、専門知識が必要となりますので、ホームページ制作会社に依頼することをおすすめいたします。

 

<SSL対応になっていない際のリスク>

・会社の信用に関わる

・ユーザーがサイト自体に不安になり、離脱する

・検索順位が下がる(SEOが弱くなる)

 

 

②レスポンシブ対応になっているか

 レスポンシブ対応とは、様々なデバイス(パソコン、スマートフォン、タブレット端末等)に合わせて表示させるデザインを変えていくことです。

 レスポンシブ対応になっていると、デバイスの画面サイズに合わせて、ホームページ側が見やすく最適化してくれます。

 モバイルフレンドリーという言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、こちらはレスポンシブ対応を行うことで、スマートフォンで見やすいデザインにすることを言います。

 近年では、パソコンやタブレットより、手軽でどこでも使用しやすいスマートフォンからの検索や訪問が増えています。

 スマートフォンでも見やすいデザインになっていることは、ユーザーの直帰率※を下げ、滞在時間を長くするためには必須です。

 また、スマートフォンでの検索の際に、モバイルフレンドリー対応ページの検索順位が引き上げられる仕組みになっているというSEO対策においても重要となります。

モバイルフレンドリーになっていないサイトでは、

・文字が小さくて読みにくい

・読み込み速度が遅い

・クリックのボタンが小さい

等の問題が起こります。

 

 一度レスポンシブ対応にすると、デバイスを選ばず最適化してくれますので、デバイス毎に新たなデザインを作成する必要はありません。

 もし、レスポンシブ対応になっていないようでしたら、早急にホームページ制作会社にご依頼下さい。

 自社のサイトがモバイルフレンドリーになっているかどうかを確認する簡単な方法を2つご紹介しておきます。

 

<サイトやホームページがモバイルフレンドリーになっているかの確認方法>

・対象サイトをスマートフォンで表示し、スマートフォンを縦や横にしてみる。デザインが変更され、見やすい状態になっていればモバイルフレンドリー対応になっています。

・Googleで「モバイルフレンドリーテスト」と検索すると無料で診断できます。対象URLを入れ、「URLをテスト」を押すだけです。1分ほどで結果が出ます。

弊所のホームページをテストした画像を載せておきます。(弊所は合格!(笑)本当に簡単です。)

 

 先ほど、「直帰率」という言葉が出てきました。後にも出てくる用語ですので説明しておきます。

 直帰率とは、ユーザーがサイト内で最初に訪問したページだけを見て、他のページを見ずにそのサイトから離れてしまった割合のことです。

 直帰とは、ユーザーが最初に表示された1ページしか見ず、サイト内の他のどのページにも立ち寄らず出てしまうことを指します。ですので、”直帰率が高い”ということは、”最初に表示されたページだけを見てサイトから離れる割合が高い”ということになります。

 直帰率の高いページはユーザーにとって見にくかったり、魅力がない等の可能性があります。どのページにおいて直帰率が高いのかを分析し改善すれば、滞在時間を伸ばすことに繋がるでしょう。(地図検索等のページですと直帰率は高くなりますが、こちらは問題ありません)

 また、「直帰率」と混同される言葉に「離脱率」があります。

 ユーザーは必ずどこかのページを最後にサイトを離れます(離脱)。離脱率とは、そのページを含むサイト閲覧のうち、そのページで離脱した割合です。

 どのページを最後にサイトを離れたのか、がわかります。

 離脱率には直帰率も含まれますのでご注意ください。

 

 

③サイトスピード

 サイトが早く表示されるか、読み込み速度は適切か、ということです。

 こちらは何秒だからいい、ということではなく、「早ければ早いほうがよい」と認識下さい。

 一般的には、表示に1秒から3秒かかることで直帰率が35%増えると言われています。3秒から5秒で直帰率が90%にもなりますので、深刻です。

 

チェックするには、下記の分析ツールが活用できます。

・Googleページinsights

・Test My Site

・Googleアナリティクス

 

サイトスピードの遅い原因としては

・画像や動画が圧縮されていない状態で載っており重い

・ワードプレス等で不要なプラグインが多い

等が考えられます。

 

 

④グローバルナビゲーション(グローバルナビ)について

 グローバルナビゲーションとは、サイトの全ページに共通して表示するメニューのことです。主要なコンテンツへのリンクがまとめられています。

 一般的にはサイトの一番上に横ならびで並んでいるもの、スマートフォンでは右上にある「≡」です。

 適切なメニューを配置することにより、検索エンジンが重要なコンテンツだと認識し、SEO上の効果も期待できます。

 

メニューが適切かどうかを見ていきましょう。

 

a.設置されているか

 メニューが設置されていないとユーザーは目的のページにたどり着きづらくなります。

 メニューはユーザーがサイトの概要を把握するためのものになり、サイト内のどのページにいても目的の情報にたどり着く道標となります。

 

b.メニューの内容がユーザーの知りたい情報になっているか

 メニュー自体に魅力がないとユーザーは直帰してしまうでしょう。

 サイトを訪れるユーザーの欲しい情報がメニューの中にあり、そこをクリックすれば知りたい情報が得られることが大切です。

 

c.並び方、優先順位が適切か

 見てほしい情報の順番を意識しつつ、ユーザーから見て重要な項目かどうかを考えます。

「ユーザー視点」で作成することが非常に大切です。

 わかりやすい項目になっているか、クリックのしやすさ等も考慮しましょう。

 メニューが多すぎるとユーザーは見にくく面倒になるでしょう。発信したい情報が多い場合は、1つのカテゴリーにまとめることができないか、また優先順位が低い項目の場合はカテゴリーの下層部に配置することも検討しましょう。

 

d.表記方法

 「ターゲットは誰なのか」を中心に、フォントのデザイン・大きさ、カラー、クリックしやすく見やすいデザインを意識します。

 よくみるサイトデザインの中で、メニューの表記が英語で書かれたサイトがありますね。ターゲットがITやインバウンドですとマッチしていると言えますが、介護施設のホームページならどうでしょうか。

 かっこよさにだけに囚われるとミスマッチが出てきます。

 ターゲットが誰で、どんな人にサイトに訪れて欲しいのか、また、どんなサイトならターゲットは訪れやすくなるのかを一番に考えメニュー作成を行いましょう。

 例えば、オンラインショップなのに「ECサイトがメニューの中にない」など、ユーザーが困惑する事態は避けたいものです。

 

 

⑤サイト更新

 ホームページは今や会社の信用性を左右します。サイトの更新も同様です。

 長く更新されていないホームページでは、ユーザーが不安視し、会社のイメージダウンになりかねません。

 常にサイトが最新の状態を保つことを心がけて下さい。

 また、サイトの更新はSEO対策としても重要な項目の1つとなります。

 

 もし、自社のサイトが下記のようになっているとしたら、すぐに更新しましょう。

・Newsやブログが古い

・SNS系(InstagramやTwitter等)は貼っているのに更新されていない

・事業内容や提供サービスが変更しているのに変わっていない

 応急処置として、ブログなどの日付けを表示させないようにすることもできますが、ブログの内容が古いと、ユーザーは”新しい情報ではない”、とわかりますので、おすすめはできません。

 企業を紹介するコーポレートサイトなどは更新の頻度が少なくなりがちですが、IR情報(企業が投資家に向けて経営状況や財務状況、業績動向に関する情報)やCSR活動(企業としての社会貢献活動)だけでも更新したいものです。

 更新頻度が少なく、気になるようでしたら、ブログを始めてみるのもお勧めです。

 

 

 本日はリニューアルが必要なホームページの改善点の①から⑤までをお話させていただきました。

 ⑥からは後編ということで、後日記事にしたいと思います。

 

 本日もお付き合いありがとうございました。

 

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