&B 藤田一香さんとの対談①
こんにちは。
大阪事業承継パートナーズ コンサルタントの岡本です。
先日、主に中小企業を対象に、チームビルディング、人事コンサルタント等、ビジネスサポートを手がける、&Bの藤田一香さんと対談をさせて頂きました。
大阪事業承継パートナーズのH.P、パートナー紹介にも掲載させていただいているので、ご覧ください。こちら
その中で、興味深いお話や、企業に今すぐ取り入れて頂けそうなお話も出てきましたので、ここでシェアさせて頂くことにしました。
藤田さんの手がけるビジネスサポートは一般的なビジネスサポートと一味違うものがありますので、その辺りもシェアしたいと思います。
今回は初の試み!対談形式での記事となります。
藤田さんの人柄も知っていただけるよう、藤田さんがなぜ、ビジネスサポートの道に進まれたのか、経緯をおってお話を伺っております。
2回に分けてお届けする予定です。
本日もお付き合い、よろしくお願いいたします。
【藤田さんがビジネスパートナーにたどり着くまで】
-岡本
本日はお時間ありがとうございます。
藤田さんは現在、ビジネスサポートとして、チーム作りやビジョンの策定など、企業のお手伝いをされていますが、名刺の中で気になったものがありましたので、まず、そちらをお聞かせ願いたいと。
ドリンクコーディネーターという珍しい肩書をお持ちですよね、どのようなものでしょうか。また、きっかけとなった事はなんですか?
―藤田一香氏(以下、藤田)
きっかけは、私がもう社会人になってからで、鹿児島の祖父母宅の近くの道の駅で、お婆ちゃん達が売っていたヨモギやドクダミを発見したことです。
小中学校のころは、休みの度に祖父母宅に遊びに行っていまして。その時もフラッと祖父母に会いに行った帰りでした。
きっと昔から目にしてきたであろうそれら(ヨモギやドクダミ)が、その時は何故か不思議と気になったのです。ビニル袋に入ったヨモギ達は、「一体これは、何に使うの?」「何の効果があるの?」「そもそも食べれるの?それともお風呂にいれるの?」と数々の疑問がわく一品でした。(笑)
その疑問をお婆ちゃんにぶつけてみたところから、ドリンクコーディネーターへの道が始まりました。
ヨモギなどの自然草の特徴や効能を地元の人に聞いたり、調べたりするうちに、これは今までにない素敵な商品が作れるかも!という予感がし、ヨモギや柿の葉を自分でブレンドして、研究を重ねました。
そして、住んでいた関西で販売したわけです。
私の祖父母が住む鹿児島は鹿児島市内からは車で3時間ほどかかる自然の豊かな美しい場所なのですが、中高生が好きなスターバックスなどはありません。
でも自然も、自然の恵みも含めてとても豊かだと私は思うんです。
オシャレなホテルやカフェでは海外のハーブティーが出されますが、日本にも美味しいハーブティーはあるよ!日本の自然も豊かだよ!九州は美しいよ!と伝えていきたいという想いもありました。
―岡本
ご自身でブレンドされていたのですね!なかなかのチャレンジャーかと(笑)
しかし、もっと難しくチャレンジングな事は「卸す」事だと思います。プライベートで楽しむには良いでしょうが、販売ともなるとそれなりの量が必要ですよね。そこは工場にお願いされたのですか?工場もなかなかOKしてくれませんよね?
―藤田
はい。そうですね。工場に依頼しました。
ご想像のとおり、承諾してもらえる工場はなかなかありませんでした。特にヨモギの葉は裏に綿のような毛がついていて、ベタベタするんです。それが理由で、余計に嫌がられました。
工場を一軒一軒まわり、説得し、とかなり大変だった記憶があります。
どうにか、製品にしてくれるところを見つけ、関西でカフェやレストランに営業に行った流れです。
ネットでも販売していたので、「ネット版、道の駅」ですね。
―岡本
そこから企業へのビジネスサポートへどのように変化していったのですか?
―藤田
そうですね、カフェやレストランに営業へ行くも、どこの誰かも知らない人の作ったブレンドティーを「いいよ」と言って仕入れてくれる会社はないですよね。
そこで、はいりとして、『カフェの困っていることを解決していく』というコンサルタントをお茶にくっ付けて、サービスしていました。当時はコンサルタント料はほとんど無料でやっていました。
メニューの開発や、お店の内装や、悩み相談と、色々ありましたよ。マネジメントや組織化は以前の職場で経験していたので、それらが生きました。
ビジネスサポートはその延長線上にあり、紹介などから自然とそちらの方向での仕事が増えていった、という感じです。
―岡本
なるほど、今注力されているビジネスサポートは、経営者からの強い希望から始動したのですね。
「九州の美しさを伝え応援したい」という気持ちが、今は企業までに広がっていますが、『誰かや何かの力になる』『応援する』という気持ちは、昔から藤田さんの根源なのですね。
【藤田さんの思い・ビジネスサポートとは?】
ー岡本
現在、藤田さんはビジネスサポートとして企業からの要望に応えていると思いますが、藤田さんがサポートする際に大切にしている事はどんな事ですか?
ー藤田
そうですね、企業により要望はそれぞれですので、その要望に答える為の方法も様々となります。
ただ、一番大切にしている事は、仕事を通して全ての人に「ワクワク」を知ってもらいたい事です。「こうなりたい!」「やってみたい!」の楽しさを伝えたいと思っています。
自分の長所や得意を知り、働くフィールドは自分達で良くしていき、それを楽しめるよう。自分の人生をしっかりと自分でマネジメントしていける、そんな一人一人になれれば、個人だけでなく、企業も輝きますよね。
ー岡本
なるほど、企業の要望に答えるだけでなく、個人の単位でサポートしていくのですね。
ー藤田
その為に、初めに従業員全員と個人面談を行なっています。
その面談を通して、「なりたい」「やりたい」のトリガーを探し、伝えていきます。
今のフィールドで輝けるよう、目標設定と達成をサポートし、フィードバックを行いながら自信や成長を感じてもらえるよう心がけています。
ワクワクできる人が集まったチームは強いです。
そして、自ら「やりたい」を探し、相手の「やりたい」を認められる組織は強いですよ。
働く皆さんの顔がだんだんイキイキと笑顔になっていくのを見ることが大好きなんです。ですので、きっとこのビジネスサポートという仕事にたどり着いたのだと思っています。
【企業全般の話】
ー岡本
では、ビジネスサポートを必要としている、オファーがある企業の規模はどれくらいでしょうか。
ー藤田
私が主に引き受けている会社の規模としては、社員50名以下の中小企業や、小規模企業が多いです。
20名くらいですと、経営者のマンパワーでなんとかなったりもしますが、ここを超えてくると部署もいくつかできるでしょうし、コミュニケーションも取りづらくなっていきます。
経営者の意思が伝わりにくくなる最初の関門が20名を超えたあたりからなのでしょう。
―岡本
では、企業からはどのような要望が多いのでしょうか。
―藤田
そうですね、経営者からの直接オファーという形が多いのですが、「こんな問題を抱えているので解決して下さい。」というオファーより、「新規事業を立ち上げたい」や、「売り上げをUPさせたいが、どこが悪いのか」「採用が上手くいかない」などが多いですかね。
圧倒的に多いのは、「新規事業を立ち上げたい」ですね。
大体の経営者の皆様がおっしゃることは、「新規事業を立ち上げたいが、日々忙しく、自分自身が新規事業を手掛ける余裕がない、どうすればよいか。」「僕の代わりができる従業員がいないから、新しいことに手を出せない」というものです。
中小企業では特にこの問題を抱えている経営者は多いと思います。
原因としては、経営者自らが、会社の柱になり業務を行なっている、稼働している、という事ですね。
チームワークがよくなかったり、組織図が会社の目標に沿っていなかったり、社長と一部の人しか知らない、つまり属人化しすぎているなど様々な問題があります。
ですので、チームワークの強化だったり、組織再編だったり、業務の整理やマニュアル化が必要になってきます。
ー岡本
マニュアル化や組織化は時間を要しそうですね。
特にマニュアルは一朝一夕には難しいかと。
ー藤田
その通りです。時間はかかりますが、会社が新たなことにチャレンジしていくには、必要不可欠だと思っています。
特に中小企業、小規模企業は従業員の数も少なく、業務に従事するのにはギリギリの人数だったり、既に人手不足というところも少なくありません。
その中で、急に人が辞めたり、新人が入社してくる事は、日々起り得ます。
ある程度マニュアル化ができていたら、新人教育の時間も短くて済むでしょうし、人が急に辞めてしまっても、他の部署の人がそれをカバーするなど、対処できる事が多いです。
通常でも手一杯なのに、新人教育も辞めた人のカバーも全部できない、となってくると、業務に支障が出るだけでなく、従業員の不満も溜まっていく可能性もあり、悪循環に陥ってしまいます。
ですので、中小企業、小規模企業の皆様には、マニュアル作成を推奨させてもらっています。
続く・・・。
本日は藤田さんのお人柄を中心に記事にさせて頂きました。
次回は、企業理念・ビジョン作成方法や、チーム作り等のお話をシェアしたいと思っております。
では、また。
大阪事業承継パートナーズでは、事業承継・M&Aだけでなく、会社の組織化、リーダー育成についてもお手伝いさせて頂いております。
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