企業においての番頭とは
こんにちは。
大阪事業承継パートナーズ コンサルタントの岡本です。
本日は企業の組織作りについて触れてみたいと思います。
企業の組織構図はその規模や業務内容により様々ですが、どの企業も多くの人間が関わって組織を構成していると思います。
一般的には、社長・役員・管理部・総務部・人事部・営業部・経理部・開発部・業務部等、多くの部署がありますね。この多くの部署をまとめていく中で、大変重要なポジションなのが、企業の「番頭」です。
「番頭」という言葉、少々古くさく聞こえますが、社長の右腕、ナンバー2という意味です。
三国志ですと、劉備に仕えた諸葛孔明がいました。近年ですと、本田宗一郎氏に藤沢武夫氏など偉大な企業や組織をリードしてきたリーダーには「番頭」という右腕が存在しています。
現代においても「番頭」は企業にとって大変重要な存在なのです。
【番頭とは】
企業により、どのような番頭が必要なのかは変わってくると思いますが、一言で言えば、社長の描いた道を現実に合った形で落とし込み、実際に走らせて行く人であり、同時に社長を支え、伴走できる人です。
例えば、社長が始めた新しい事によく分からないながらも「よし!ついて行こう!」と一緒にやってみるという気概がある番頭がいたなら、社長としては心強いことでしょう。
【番頭の役割】
■社長の名伝達者であること
社長が掲げた目標や未来を見据えたビジョン、その理想がとても大きく現実と乖離があった場合、それを従業員に伝えることは難しいものです。社長のビジョンを現場レベルまで落とし込み、分かりやすく具体的に従業員に伝える事が重要となります。
言葉の言い換えだけでなく、社長の性格やどんな方向性で展開していくのかを十分理解し、従業員がそれを理解・納得、共感し行動するレベルまで橋渡しができるようなコミュニケーション能力も必要です。
■社長の弱点や至らぬ点を補充し支える
どんなに優れた社長でも、全てを兼ね備えている人はいないでしょう。また、社長も時間は有限、体は一つです。
社長の不足しているところを把握し補い、社長のやりたいビジョンに本気で向き合い、フォローし支えていくことが大切です。
■社長に対し時には苦言を呈する
どんなに優れている社長でも、人間です。時には思い悩み暴走したり、企業理念から外れるようなミッションを提言する時もあるかも知れません。
そのような場合、番頭はその状況をいち早くキャッチし、間違いが起こる前に意見することも必要です。また、それができるのも、社長の目指すところに共感し、広い視野で組織を見る力、また深い知識を持ってのこととなります。
お互いが尊敬し合い、信頼しているからこそ成り立つものでしょう。
社長と組織全体のことを思い、苦言を呈することのできる番頭が存在すること、これは優れた組織には絶対条件となり得ると思います。
【まとめ】
番頭とは、私個人的には、社長の一番の理解者であり、ファンであって欲しいと思っています。
そして、企業理念やビジョンを深く理解し、高いレベルで共有できる人であることが最も重要だと思います。
番頭の役割は多岐に渡り、業務面でも精神面でも高い能力が必要となります。優秀な番頭を見つけることは容易いことではありません。
今現在、番頭がいない会社の場合は、まず、企業理念・ビジョン・ミッションを明確にしてみて下さい。そして、どの様な番頭が必要なのかを具体化する。それが、番頭探しの第一歩です。
企業の成長の陰には、必ず社長を支える番頭がいます。
あなたの会社には、信頼できる番頭が存在しますか?
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