DX・初めの一歩をホームページ活用から

 こんにちは。

 大阪事業承継パートナーズ コンサルタントの岡本です。

 

 本日は「DX・初めの一歩をホームページ活用から」というタイトルで、自社のホームページを今まで以上に活用して頂くため、作成や見直しに向けたアプローチ・好まれるデザイン等を記事にしていこうと思っております。

 

 こちらの記事を書くにあたっては、私自身、株式会社アントレプレナーファクトリー様のサービスの1つである、『enfacWEBマーケティング プラン』で学ばせて頂きました。大変分かりやすく学習できましたので、そちらを簡単にまとめ、皆様にもお届けしたく思った次第です。

 株式会社アントレプレナーファクトリー様ではオンラインを活用した様々な企業支援をされており、ラーニングテクノロジーを用いて ”経営知を蓄積し、人と組織の成功を加速させる”をミッションに掲げている企業様になります。

 よろしければチェックしてみて下さい!

 

 

【はじめに】

 先日の記事「企業におけるDX」の中で、DXをあまり難しく考えず、できることから少しずつ始めていくための第一歩として、まず一番身近なWebサイトであるホームページの活用から始めてみることを提案させていただきました。

 そのような観点から、本日は、DXに予算をかけず、ご自身でトライできる既存ホームページの見直しや新規ホームページ作成に必要なアプローチをお話ししたいと思っております。

 基本的には見直しも新規作成もアプローチは同様とお考え下さい。

 今や、ホームページは企業のみならず、個人事業主の方もお持ちだと思います。改めて自社のホームページの新たな活用方法を考えてみましょう。

 

 

 

【ホームページの目的】

 まずは、このホームページで何をしたいのか、何を目的としているのかをしっかり決定することから始めます。

 今、何に悩んでいるのか、何を目指しているのか、企業戦略に合わせてホームページの目的を考えます。

 これがブレていては、何が言いたいのかユーザーには届きません。

 アプローチを5つに分けてお話ししていきますが、上記のことが一番大切になります。

 

 

 

【ホームページ作成のアプローチ】

①ホームページの目的を考える

②ホームページの種類を考える

③ターゲットユーザーを考える

④自分たちの強みを考える

⑤デザインイメージを考える

 

①ホームページの目的を考える

 まずはここからです。そして先ほども記載しましたが、この部分が一番重要です。

 ホームページで達成したい事を明確にすることがホームページ制作の成功の鍵となります。

 たとえば、ホームページで会社のブランディングを高めたいのか、商品を売りたいのか、では全く違う構成になるからです。

 成果を出せるのか出せないのかも、目的をしっかり考えられたか否かに左右されます。

 

 

②ホームページの種類を考える

 種類は大きく分けると5つあります。

 ①で考えた目的を見失わず、しっかり洗い出しを行えば、どの種類で作成すればよいかが絞れてきます。

 

コーポレートサイト:顧客に対し会社の信頼性やブランドイメージを高めたい

採用サイト:自社の採用に活用したい

サービスサイト:自社の商品やサービスへの問い合わせを増やしたい

ECサイト:HPを通して商品やサービスを販売したい

オウンドメディア:情報発信ツールとして、お役立ち情報を配信したい

 

 要望ややりたいことを1ページに詰め込み過ぎると、何を伝えたいのかがはっきりしないボヤッとしたホームページになり、成果に結びつきません。

 

 この他に「ランディングページ」と呼ばれるものがあります。

「LP」と略され、見聞きしたことがあるかと思います。

 ランディングページとは、ユーザーが検索結果や広告などのWeb媒体から経由して、最初にアクセス(着地)するページのことです。ランディングページには「広義のランディングページ」と「狭義のランディングページ」が存在します。

 上記は「広義のランディングページ」の定義で広い意味でのランディングページを指しています。

 しかし、一般的にWebマーケティングでランディングページとされているのは「狭義のランディングページ」になります。

 「狭義のランディングページ」とは、申し込みや問い合わせなど、ユーザーのアクションを誘導することに特化した縦長のページを指します。基本的には、商品やサービスを1ページにまとめたWebページで、お問い合わせや購入までの導線をシンプルにつなげる形で制作します。

 サービスサイト、採用サイト、ECサイトの場合はランディングページの要素を取り入れ作成する必要があります。

 

 

 

③ターゲットユーザーを考える

 誰に向けて発信したいのか、ということです。

 商品やサービスを使う人を明確に定義することで、デザインやコンテンツの方向性を決めます。

 ターゲットユーザーが設定できたら、もう少し掘り下げて、ペルソナを設定します。

 ターゲットは「グループ」、ペルソナは「人」と考えて下さい。

 ペルソナは、名前・年齢・性別・生活スタイル・趣味や性格まで細かく想像して設定することが必要です。

 自身がペルソナになりきって、その視点でホームページを作成することで、ユーザーの導線やコンテンツの配置などが的確になり、よりユーザーに合わせたサイトが構築できるでしょう。

 また、ペルソナを設定する事により、社内チーム間でのペルソナ像のズレが減少され、効率よくホームページ作成を進行できます。

 

 

 

④自分たちの強みを考える

 ペルソナの設定は「見て欲しい相手を知る」ということです。

 次は自分を知る番です。

 

 自社の良いところや、自社の商品が他社より優れているところはどこですか。

 競合他社とアピール方法が一緒だとユーザーが関心を抱くことは考えにくいですね。自社の強みや競合他社との差別化をホームページでアピールすることが大切です。

 

◆自分達の強みをリサーチしましょう。

 リサーチする対象は、まず初めに、代表取締役。サービスを取り仕切っている部門の長。実際に販売を行なっている営業マンにインタビューし、ヒアリングを行いましょう。

ヒアリングの対象は②のどのページを作成するかで異なります。

 

◆ヒアリング対象

・コーポレートサイト→代表取締役や役員

・サービスサイト→部門マネージャー・営業担当

・採用サイト→代表取締役、役員、人事担当

 

◆ヒアリング内容

・会社やサービスの強み・独自性

・競合他社と比較した際の優位性

・競合他社との差別化ポイント

 

 社内でのヒアリングの次に、実際に商品やサービスを活用している顧客にもヒアリングできるとさらに強みが明確になります。

 自社へのヒアリングではどうしても主観で強みを見てしまいがちですが、顧客は客観的な目線で会社やサービスの良さを理解しているので、自社の強みを再発見できるでしょう。

 

◆顧客へのアンケート内容

例えば

・会社に対するご意見、ご要望

・商品やサービスを利用したきっかけ

・商品、サービスの満足度

・商品、サービスの利用頻度

・商品、サービスへのご意見、ご感想

 

 

⑤デザインイメージを考える

 お客様の満足度に一番結びつきやすい要素がデザインです。見た目は大事です。

 信頼の構築に大きく貢献するコーポレートサイトは、よりデザインを意識して作成することが必要です。

 

 イメージ作りの簡単な方法として、社長や自分が良いと思うホームページを見つける(見本となるサイトを見つける)ことが挙げられます。

 ホームページのイメージを言葉で表すには抽象的過ぎて、他人に伝わりにくいと思われます。雰囲気を掴む為にも見本となるホームページを見つけることは有効です。

 

 次に、色の方向性を決めましょう。

 

◆色の方向性として

コーポレートサイト:コーポレートのロゴのカラーを基調としたカラー。

採用サイト:コーポレートロゴを意識しながら、フレッシュな印象を与えるカラー。ブルーやグリーン。空や緑などの写真をポンイントで挿入するのも良い。

サービスサイト、ランディングページ:ユーザーの属性に合わせて、対象となるターゲットに好まれそうなカラーを選定する。

ざっくりですが、

 対象ターゲットが男性→ブルーやグリーン。

 女性→ピンクや淡いカラー。

 共通で好まれるカラー→オレンジ、グリーンです。

ECサイト:ブランド商品であれば、ブランドカラー。それ以外の場合は、ターゲットに合わせたカラーの選定。

 

 

 以上がホームページ作成・見直しのアプローチとなります。

 

 

 ここで、各企業がどのようなDXを行なっているのかを一例として記載させて頂きます。

 

【DXの一例】

■化粧品で有名な某ブランド

 ホームページ上で、購入前にバーチャルで商品を試せるという画期的なシステムを提供しています。

 女性の方なら頷かれると思うのですが、化粧品は実際に試してからでないと、なかなか購入に至りません。モデルのアイシャドウのカラーが綺麗でも、果たして自分には似合うのか、という心配がつきものです。ですので、実店舗で試してから購入、という流れが普通でした。

 しかし、こちらのブランドでは、自分の写真にメイクをしたような仕上がりを投影し、バーチャルにメイクを体験できます。

 これにより、このようなコロナ禍のもと、実店舗に行かず自分に合った物を購入できたり、オンラインで購入の際の不似合いのリスクが軽減されることとなり、安心して購入できる体験を提供しています。

 

■某製薬メーカー

 「患者の薬の飲み忘れ」に注目し、薬を飲むタイミングで専用ケースが光り、服薬状況をスマートフォンに送信するIoTを提供しています。

 これにより、本人の飲み忘れを防げるだけでなく、服薬状況を家族や薬局、医師が確認できるようになっています。

 

 

【まとめ】

 先ほど、一例で取り上げたDXとなると、かなりハードルが高いかと思います。

 まずは、コストをかけず、既存のスタッフでできることからコツコツと、で良いと思っています。

 既存のホームページで自社のサービスや商品のECサイトを作成していないようでしたら、是非作成してみて下さい。

 実店舗以外からも収益が上がるようになれば、まさに新たなビジネスモデルを構築したことになりますし、このようなコロナ禍の時世です、Webから購入できるということは、顧客にとっても有益でしょう。

 ホームページの活用は、DXの第一歩としてはふさわしいのではないでしょうか。

 アプローチ①〜⑤を実践するだけでも既存のホームページが変化することと思います。

 

 ご自身で難しい場合や時間がないという方は、大阪事業承継パートナーズがお手伝いいたします。

 

 大阪事業承継パートナーズでは、中小企業の事業承継の相談はじめ、M&A、補助金や助成金、会社の組織化、リーダー育成、DX化等、企業に関わるあらゆる悩みを専門家と共に整理し、解決策をねり「全体最適」を目指します。

 

 些細なことでも構いません。皆様のお悩みをお話し下さい。

 初回相談は無料にて行なっております。

 どうぞお気軽にこちらからご連絡下さい。

 

 本日もお付き合いありがとうございました。

 

 

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